「わけあって絶滅しました。」
読みました。
わけあって絶滅しました。 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑
- 作者: 丸山貴史,今泉忠明,サトウマサノリ,ウエタケヨーコ,海道健太
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/07/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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様々な時代に絶滅してしまった動物が、自身の言葉でなぜ絶滅してしまったのかという疑問にやさしいイラストと共に語ってくれる。
こうすりゃ生き残れたかもという一言も、動物が過去を振り返るような印象のフレーズで紹介してくれる。見開きごとに1動物が書かれていることもあり、テンポよく読み進めることができた。
なぜという理由について、一番最初に思い付いた原因は人間。
人間の社会活動で環境が激変や、狩猟しきってしまうようなこと。
多くの動物の絶滅or絶滅危惧に関係しているのは違わないだろうが、この本に書かれている原因は人間が原因の外的要因のみではない。面白いのは進化の過程で獲得したもの、動物自身の能力により絶滅の道をたどってしまったものも書かれている。
読んでいて思ったのは、これにより絶滅してしまう主原因は"前提条件"が変わってしまい適応できないことに起因するということ。
例えば、高いところに果実がたくさんなっていた。それを効率よく食べるために、体を大きくしたが、反対に低いところの食べ物は食べれなくなった。そこで高いところの食べ物が何がしかの要因でなくなってしまった。高いところに食べ物があったから体を変化させたのに、それがなくなってしまった。前提条件が崩れてしまった。
この前提条件というものは結構日常で出てくるのではないだろうか。
プレゼンや仕事の内容など、相手に伝え方を考えるとき、相手がどれほどその内容について知っているか、どのような立場の人か、どのような状況で説明するのかを考慮する必要がある。これも前提条件。
もし、伝える内容についてよく知っている人に、基礎の基礎からすべて話すようなことは必要ないし、退屈。よく知らない人に対してはそうしないと理解されない。また難しすぎるなどでより簡単に話す努力が必要。
ロボットにも同じことがいえて、想定してた環境(前提条件)が狂った場合、うまく動作しないなどよくあること。
当たり前のことなんだけど結構起きていると思う。
前提の練りこみは大切だ。
これを考える方法の一つについてはまたの機会に書いてみるとする。
おわり